変革を定着させる行動原理のマネジメント
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変革を定着させる行動原理のマネジメント―人と組織の慣性をいかに打破するか
- 作者: 中島克也
- 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
- 発売日: 2008/10/18
- メディア: 単行本
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目次
第1章 なぜ変革は続かないのか?
第2章 人の行動原理をマネジメントする
第3章 変革行動を継続させる5つのヒント
第4章 人と組織の「慣性」をマネジメントする
第5章 自走する組織・チームのつくり方
■PICNIC分析
- POSI/NEGA
- Immediate/Future(将来の価値は割り引かれる)
- Certain/Uncertain
将来役に立つかもしれない(PFU)ブックマークだけど、スターがつくかもしれない(PIU)で強化されやすくなる。何か新しいことをすることはすでに(NIC)なので、それが将来のためのもの(PFC)だと続かないことが多い。何かすぐにフィードバックされ承認される(PIC)仕組み作りやサポートが必要。
■変革行動を継続させる5ステップ
- 成果・行動の特定化(個人の力のみで可能な行動に落とし込む)
- 測定
- フィードバック
- 承認(承認なしのフィードバックは効果がない)
- 飽き防止(一ヶ月後に飽き始める。集中的な承認をスケジュールしておく)
測定された回数を問うのではなく、それを試したことについて得られた気付きやメリットを共有する形で承認する。have to doからwant to doにしていくための仕掛け。「行動を定着させる」という本来の目的を忘れてはならない。
■承認
- 存在承認(名前を呼ぶ、挨拶をする、役割や担当を与える)
- 行為承認(ねぎらう、感謝する)
- 結果承認(ほめる、目標達成、MVP)
■忘れないようにするTips
- 一覧にする
- 共有する
- 1ヶ月後の自分にメールを送る
■その他抜き出し
- 行動誘因(喚起:ミスしないように気をつけよう)ではなく行動結果(工夫:こうしたらミスが減る)を見つけて承認する
- 締め切り間際にがんばるのはhave to doの証拠。want to doに変えていく仕組みが必要
- 駄々をこねる子供のように、無視による行動の弱化暴発を産む。そこで取り合うと逆効果。望ましい行動を伝え(立って静かにしなさい)、できたらほめて承認する(えらいね)
- 「それをポジティブに言い換えるとどうなる?」
- コンピテンシーを提示しただけの場合、行動率は30%。どれをやるか選ばせた場合47%。さらに自分なりの言葉に書き換えさせた場合62%に上昇した。
- グループの業績はオープンに、個人の評価は個別に。
- 変革は特別なことではなく日常の一部として始めないと、日常が忙しくなると流されてしまう。